1950-03-27 第7回国会 参議院 予算委員会 第22号
本年になりましても一——三月の徴税恐慌によつて金詰りというものは更に深刻の度を加えて参りまして、一向に緩和されていない。
本年になりましても一——三月の徴税恐慌によつて金詰りというものは更に深刻の度を加えて参りまして、一向に緩和されていない。
従いまして徴税恐慌というので、今年の三月には危機が来るだろうということを言つておられましたが、私はそんなことはないと否定いたしておつたのであります。大体今までの実績は、一——三月におきまして千億足らずの引上超になることは、私の予想通りに行つております。この千億足らずの引上げ超過は何によつて起るかというと、主として税金がおもな理由になつておるのであります。
このように税務署では、税法通りにぎりぎり一杯課税しなくても、殺人税金だ、或いは徴税恐慌だと、ものすごい摩擦が続いて来ておるのはどういうわけでありましよう。これはやつぱり税法そのものが、苛酷である、税率そのものが高過ぎたからである。尚扶養控除、基礎控除等が低すぎたからである。かように私は考えるのであります。
○川上嘉君 先程の質問の年度末における、つまり徴税恐慌に対しては、私は大蔵大臣が考えておる以上に非常に悲観的な見方をしております。この程度の改正ならば、本年度のこの年度末を乘り切ることはできない、去年の、二十三年度の年度末以上の徴税恐慌が起きて来るのじやないかと非常に悲観的な見方をしておるわけであります。
これだけの措置によつてそういつた目的が果して果せるかどうかという問題、又年度末による見通しを非常に楽観しておられるようでありまするが、私は恐らく昭和二十三年度の年度末における徴税恐慌のように、非常な徴税恐慌が二十四年度の年度末にも必らず出て来るということを今でも非常に心配しているのです。そこでただこれだけのことによつて果してそういつたことが十二分にできると政府は考えておられるかどうか。
○川合彰武君(続) さらに、現在のような徴税恐慌、税金革命をもたらした根本的な問題は、税務官吏の生活の不安定というような問題と、税務官吏の数が依然として少い、その少い原因は何によるかというならば、私は、おそらく税務官吏の待遇が、その職務に比較して薄いという点にあろうかと思うのであります。
この徴税恐慌のよつて生じたというものは、主として農林にこれが起つたというふうに私は観察しておりますが、農村においてもありません。漁業においては若干の自然増收の余地があるかもしれませんが、主としてその職業的な対象というものは、遺憾ながら中小商工業に求めざるを得ない。